岡山県の吉備津神社。ここは、きび団子、桃太郎の故郷と言われています。建築的には「吉備津造り」といって日本で唯一の建築様式だとか。今回はこの吉備津神社の紹介です。桜が満開の時に訪れてみました。
何処にあるの?
まずはアクセスについて。岡山駅から、吉備線(通称桃太郎線)というローカル線に乗り15分ほど。吉備津という駅で下車します。2両編成の可愛い”電車”ではなく”気動車”ですね。ちなみにSuicaも使えます。

駅は無人駅。改札を出て左へまっすぐ進み、突き当たりを右に曲がるとマツ林の参道と一之鳥居があります。ここをまっすぐ進んで6~7分ぐらいで神社入口に到着。お土産屋さんや駐車場があります。その奥の階段手前に手水舎があります。



入口から階段を登って行くと北随神門、そして拝殿に到着します。ここでお参り。立派な「吉備津宮」の文字が目に飛び込んできます。



この日は修学旅行?のような学生が結構いました。でも修学旅行では時期が?ですね。
吉備津神社の見どころ
主祭神は、当地を治めたとされる大吉備津彦命を祀っています。この神様は非常に長寿だったので、ご利益も延命長寿だとか。また、工業関係者・運輸交通業者はその守護神として崇敬しているようです。その他、安産育児や学問・芸術の神としても信仰されているそうです。
本殿は日本建築の比翼入母屋造(ひよくいりもやづくり)。これは入母屋造の2棟を1棟に結合した形態の建築様式のことで、中でも吉備津神社は平入の2棟を結合した形態で吉備津造(きびつづくり)とも言われています。この本殿と拝殿が国宝に指定されているほか、社殿3棟が国の重要文化財に指定されているそうです。この本殿の大きさは、出雲大社本殿、八坂神社本殿に匹敵するものだそうです。実際に見ると、荘厳さ、威厳を感じます。凄い。


釜の鳴る音で吉凶を占う
釜の鳴動で吉凶を占うという鳴釜神事でも有名です。この建物「御寵殿」は、1612年に再建されたそうで、国指定重要文化財に指定されています。この寵の下には大吉備津彦命に退治された鬼の首が埋められているという伝承もあるそうです。鳴釜神事は金曜日以外の毎日受付しているそうです。
詳しくは、吉備津神社公式HPをご覧ください。

長い回廊と桜
吉備津神社の大きな特徴として、長い回廊があること。全長398m。天正年間(1573年-1591年)の造営とされ、岡山県指定文化財に指定されています。回廊の途中にはベンチもありました。疲れたら休憩もできます。回廊の横には桜があり、この日は桜が満開。南随神門の横から回廊を見下ろす景色が、なかなかおススメです。





横には弓道場がありました。写真は巻き藁です。何に使うかわかりますか?

桜と赤いポストも撮影。もっとかっこいい写真を撮りたかった(-_-;)

桜が終わるとツツジ、そしてアジサイと四季いろいろな草花が彩るそうです。季節毎に行ってみたいですね。
御朱印
御朱印です。平成30年に頂いた太字の方が好みです。


吉備津神社周辺の観光スポット
神社の駐車場の片隅に、政治家”犬養毅”の銅像が建てられています。第29代内閣総理大臣の犬養毅は岡山の出身で、吉備津神社とゆかりがあるそうです。遠い祖先の犬飼健命(いぬかい・たけるのみこと)が神社の主祭神・吉備津彦命の随神と伝えられているところから、515事件で凶弾に倒れた後にこの地に銅像が建てられたようです。歴史の勉強をしてみますか。

神社入口にはお土産屋さんとソフトクリームを販売するところはありましたが、食事をする所は見当たりませんでした。特に電車やバスで行くときは注意を!


隣には宇賀神社があります。稲荷神を祀っています。しだれ桜があります。


吉備津彦神社とは?
岡山から列車で吉備津に向かうと、ひとつ手前に「備前一宮駅」があります。到着前の放送では「吉備津彦神社へお越しの方は、こちらでお降りください」とアナウンスされますので、くれぐれも注意してください。
この吉備津彦神社も吉備津彦神社と同じく、大吉備津日子命を主祭神とする神社です。吉備津神社より規模が小さいようですが、たいへん美しい神社だということです。吉備津神社とは徒歩圏にありますので、興味のある方は足を延ばしてみてはいかがでしょうか? 以下、公式HPから抜粋しています。
大吉備津日子命を主祭神とする神社桃太郎伝説と神楽・備前刀のふるさとの一宮の吉備津彦神社は「吉備の中山」の麓に鎮座する。ご祭神は「桃太郎」のモデルとしても有名な大吉備津日子命。大和朝廷の命により吉備の国を平定したといわれ、吉備の国を治めた屋敷跡にご社殿が建てられたのが当神社の始まりとされている。平安時代より代々の国司に崇敬され、皇室を始め旧岡山藩主池田家のご信仰篤く、境内には輝武命(池田信輝公)と火星輝命(池田輝政公)をお祀りしています。(吉備津彦公式HPより)
アクセス
岡山駅から吉備津まで、日中は1時間に1本程度しかありません、岡山駅から路線バスもあるようですが、こちらの本数も少ないので要注意。今回はあまり時間がなかったので、現地滞在が1時間。駅と神社までの往復で15分、よって神社をぶらぶらできたのが45分ほど。じっくり廻るのであれば2時間は必要ですね。車の場合は神社前に大きな駐車場があります。無料でした。



建物も神社としても魅力的な吉備津神社。近くにあれば、何度も行きたくなる神社です。
神社名 | 吉備津神社 |
住所及びアクセス | 岡山県岡山市北区吉備津931 JR吉備津駅より徒歩7分 |
こんな願いのある人におすすめ | 延命長寿、安産育児、学問・芸術、工業関係者・運輸交通業者の守護神 ※本殿と拝殿が国宝、社殿が国重要文化財なので建築好きにもおすすめ |

ちょうど桜が満開でした。とてもきれいでしたよ。