東京都台東区にある鷲神社は、日本武尊を祀る神社です。酉の市発祥の地や出世開運、商売繁盛の神として有名ですが、実は女性にとっても魅力的なパワースポットなのです。鷲神社の歴史やご利益、どんな願いが叶うのか、そしてこの神社をご紹介します。
鷲神社とは
東京メトロ日比谷線の入谷駅か三ノ輪駅より徒歩10分ほど、国際通り沿いにあります。都バスだと「竜泉」というバス停から数分のところにあります。
鷲神社は、約1900年前に日本武尊が東征の際に立ち寄ったと伝えられる場所に建てられました。日本武尊はこの地で病に倒れ、その際に現れた大鳥(鷲)によって癒されたという伝説があります。その後、日本武尊はこの地で崩御し、その霊を慰めるために鷲神社が創建されたと言われています。
鷲神社は、平安時代から江戸時代にかけて多くの武将や将軍に崇敬されました。特に源頼朝は、奥州合戦の前に鷲神社で戦勝を祈願し、そのお礼として熊手を奉納したとされます。これが「酉の市」の起源となりました。また、徳川家康も関ヶ原の戦いの前に鷲神社で祈願し、勝利した後に朱印地を寄進しました。
鷲神社は、明治時代に東京十社の一つに選ばれました。また、昭和時代には空襲で焼失しましたが、戦後に再建されました。現在では、毎年11月の「酉の市」で多くの人々が訪れます。
鷲神社のご利益
鷲神社は、日本武尊の霊力によって、武運長久や出世開運、商売繁盛などのご利益があると言われています。特に熊手は、「掻き集める」という意味から縁起物とされており、「酉の市」では様々な種類や大きさの熊手が奉納されます。鷲神社のご利益はそれだけではありません。実は女性にとっても素敵なご利益があるのです。それは、
- 恋愛成就
- 美容・健康
- 安産・子育て
などです。
恋愛成就に関しては、日本武尊がこの地で崩御する前に妃である塩土姫命と再会したという伝説があります。また、日本武尊が癒された大鳥(鷲)は実は塩土姫命が化身したものだという説もあります。このように、日本武尊と塩土姫命の悲恋が鷲神社には息づいており、恋人との再会や結ばれることを願う人にはぴったりの神社です。
なでおかめが幸運を呼ぶ?
鷲神社の本殿の前には、お賽銭箱の上に「なでおかめ」という顔が描かれた木製の板があります。このなでおかめは、顔の各部分によって違うご利益があると言われています。具体的には、
- おでこをなでれば賢くなり
- 目をなでれば先見の明が効く
- 鼻をなでれば金運がつく
- 向かって右の頬をなでれば恋愛成就
- 左の頬をなでれば健康に
- 口をなでれば災いを防ぐ
- 顎から時計回りになでれば物事が丸く収まる
というように、様々な願い事に応えてくれるというわけです。
特に恋愛成就に関しては、向かって右の頬が真っ黒になっているほど人気があるようです。この右の頬は、日本武尊と塩土姫命の悲恋を象徴しているとも言われています。また、最近ではこのなでおかめの画像を携帯電話の待ち受けにすると恋愛運がアップするという噂もあります。
このなでおかめは、鷲神社の熊手にも飾られています。熊手に付けられたおかめは、福が多く幸せを招く女性の象徴とされています。おかめは天宇津女命(アメノウズメノミコト)の別名で、天照大神を岩戸から出させた舞姫の神です。
鷲神社のなでおかめは、商売繁盛や出世開運だけでなく、恋愛成就や美容・健康など、女性にとっても素敵なご利益がある神社です。ぜひ一度訪れてみてください。鷲神社であなたの願い事が叶うかもしれません。
樋口一葉
境内には、5,000円札の肖像画に登場する「樋口一葉」の碑があります。樋口一葉は、明治時代に活躍した小説家・歌人です。14歳で「萩の舎」という歌人の中島歌子が設けた塾に入門、その後父親の事業失敗のため家計を背負うために「小説の執筆による家計収入」を目指し、苦しい生活を続けながらで『たけくらべ』などの小説を執筆したそうです。
鷲神社の近くに「一葉記念館」があります。鷲神社へ参拝したら、一葉記念館に足を延ばしてみてはいかがでしょうか?
神社名 | 鷲(おおとり)神社 |
住所 | 東京都台東区千束3丁目18−7 |
こんな願いのある人におすすめ | 恋愛成就、美容・健康、安産・子育て、商売繁盛、出世開運 |
酉の市についての詳しいことは、公式HPをご覧ください