英雄神スサノオノミコトの御魂に触れる 出雲・須佐神社

強力パワースポット神社

今回は島根県出雲市にある須佐神社に行ってきたことをご紹介します。須佐神社は、日本神話の英雄神・須佐之男命(スサノオノミコト)の御魂を祀る古社で、日本一のパワースポットとして有名です。女性にとっても魅力的な神社なので、ぜひ一度訪れてみてくださいね。

須佐之男命(スサノオノミコト)とは?

スサノオノミコトは、日本神話に登場する男神で、天照大神の弟にあたります。海や嵐、農耕などの神格を持ち、英雄的な一面や文化的な一面もありますが、一方で荒ぶる性格で天照大神や他の神々と衝突することも多かったです。出雲の地に降りてからは、八岐大蛇を退治したり、櫛名田比売を妻にしたり、日本初の和歌を詠んだりしました。また、子孫には大国主命や宗像三女神などがいます。スサノオノミコトは、縁結びや厄除け、子孫繁栄などのご利益があるとされています。スサノオノミコトを祀る有名な神社には、熊野大社や出雲大社などがあります。

スサノオノミコトと天照大神の仲は、神話によって異なりますが、基本的には対立と和解を繰り返していると言えます。最初はスサノオノミコトが天照大神の治める高天原に上がったときに、天照大神が彼の悪意を疑って武装して出迎えました。スサノオノミコトは誓約を行って自分の心の清さを証明しましたが、その後に高天原で暴れ回って天照大神を怒らせてしまいました。天照大神は岩戸に隠れてしまい、世界が暗闇に包まれました。他の神々が天照大神を岩戸から出すために様々な工夫をしましたが、最終的にはスサノオノミコトが八岐大蛇から奪った草薙剣を天照大神に贈ったことで、彼女は岩戸から出てきました。スサノオノミコトは高天原から追放されて出雲に降りましたが、後に天照大神と和解して再び高天原に上がることができました。このように、スサノオノミコトと天照大神の仲は、時に争い、時に仲直りする姉弟のような関係でした。

スサノオノミコトと八岐大蛇の戦いは、日本神話の中でも有名なエピソードですね。『古事記』と『日本書紀』では、細かい部分に違いがありますが、基本的な流れは以下のようになります。

スサノオノミコトは高天原から追放されて出雲に降りる途中、櫛名田比売という美しい少女とその両親に出会います。彼らは八岐大蛇という巨大な怪物に娘を食べられてしまうと嘆いています。スサノオノミコトは櫛名田比売を妻にすることを条件に、八岐大蛇退治を引き受けます。彼は櫛名田比売の姿を櫛に変えて髪に挿し、八つの頭と八本の尾を持つ八岐大蛇が好む強い酒を用意して待ち構えます。

八岐大蛇が現れて酒を飲み干すと、スサノオノミコトは十拳剣で八岐大蛇を切り刻みます。その際、尾から草薙剣という神剣が出てきます。スサノオノミコトはこの剣を姉の天照大神に献上します。スサノオノミコトは八岐大蛇を退治した後、櫛から元に戻した櫛名田比売と結婚します。彼は出雲の須賀の地に宮殿を建てて暮らし、「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠に 八重垣作る その八重垣を」という日本最古の和歌を詠みます。この戦いは、スサノオノミコトの英雄的な側面や文化的な側面を示すものであり、また三種の神器の一つである草薙剣の由来でもあります。

須佐神社の歴史

須佐神社は、『出雲国風土記』や『延喜式』にも登場する古社で、776年に創建されたと伝えられています。スサノオノミコトは、八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治した後、各地を開拓しましたが、最後にこの地に来て、「この国は小さい国だがよい国だ。自分の名前は岩木ではなく土地につけよう」と言って「須佐」と命名し、自らの御魂を鎮めたと言われています。そのため、ここは唯一、スサノオの御魂を祀る神社で、祭神はスサノオのほか、妻である稲田比売命(イナタヒメノミコト)と、その両親である足摩槌命(アシナズチノミコト)、手摩槌命(テナヅチノミコト)と、オロチ退治に登場する四神が祀られています。ご利益は良縁・子孫繁栄・家内安全・諸障退散などです。

本殿
大きなしめ縄

パワースポット

須佐神社は、日本一のパワースポットとしてメディアで紹介されるなど注目を集めています。特に女性にとっては、スサノオの妻であるイナタヒメがおられることから、恋愛や結婚に関するご利益が強いと言われています。また、イナタヒメは農耕や豊穣の女神でもありますから、家庭や仕事にも恵まれると期待できます。さらに、スサノオは勇気や冒険心を象徴する神様ですから、自分の夢や目標に向かって挑戦したい方にもおすすめです。須佐神社では、色々な種類のお守りや御朱印を授与していますので、自分の願いに合わせて選んでみてくださいね。

境内も見どころ満載

須佐神社は、山あいに立つ小さな神社ですが、周囲を緑に囲まれた境内は神秘的な雰囲気が漂っています。境内に入るとまず目に飛び込んでくるのが、本殿の後ろにそびえる巨大な杉の木です。これは樹齢1300年と推定される大杉で、幹周りは6メートル、樹高は24メートル余りもあります。この大杉は、スサノオの御魂が宿っていると言われており、神々の国出雲においても、指折りのパワースポットとして知られています。大杉の根元には、神様に願い事をするための絵馬やお守りがたくさん奉納されています。私も一つ絵馬を書いて、大杉に向かって手を合わせました。その時、大杉から温かく優しいエネルギーを感じましたよ。

大杉

須佐神社には、塩井・相生の松・神馬・落ち葉の槇・影無桜・星滑・雨壺という七不思議が存在しており、須佐神社境内で見られるものもあります。これらは、スサノオやイナタヒメにまつわる伝説や現象で、古くから語り継がれてきました。例えば、塩井は境内に湧き出る井戸で、日本海に続いており、満潮の時は地面に潮の花が咲くと言われています。スサノオがこの地を清めるために使った水とされており、塩分が含まれているそうです。

塩井 日本海とつながっているとか

相生の松は本殿の裏にある松の木で、男松と女松が一本の大木となっています。これはスサノオとイナタヒメの夫婦愛を象徴するもので、良縁や子孫繁栄のご利益があると言われています。私も相生の松に触れてみましたが、ほんのり甘い香りがしましたよ。

おすすめ周辺スポット

須佐神社の裏側に小川があります。小さいと言っても結構深さがあります。橋を渡ったところに、大きな駐車場や飲食店などがあります。ここの一角にある「ゆかり館」では、源泉かけ流しの天然温泉に浸かってリラックスすることができます。「ゆかり館」には、「スサノオ館」という展示施設も併設されており、須佐之男命にゆかりの深い佐田町の歴史や文化を紹介しているそうです。スサノオ館に入るには隣の味処すさのおに声をかけるそうですが・・・・・。平日の午前中に行ったらお店は全て閉まってました。

「味処すさのお」は須佐神社の川向いにあるそば屋さんです。手打ちそばやうどんが美味しくてリーズナブルらしいです。川沿いのテラス席では、自然の風景を眺めながら食事が楽しめます。ゆかり館だんだん食堂は「ゆかり館」内にある食堂です。「島根故郷料理認証店」として登録されており、こだわり「島根の食材」を使った料理が楽しめます。

駐車場
看板 参考に

須佐神社から車で10分ほどのところにある「立久恵峡(たちくえきょう)」は、美しい渓谷と滝が見られる自然豊かなスポットです。四季折々に色づく山々や清流に癒されますよ。立久恵峡では、遊歩道を散策したり、渓流釣りを楽しんだり、キャンプやバーベキューをしたりすることができます。

吊り橋 結構揺れます
渓谷を渡ると荒々しい岩山が

アクセス

須佐神社へのアクセス 須佐神社は、出雲市の中心部から少し離れた山あいにあります。アクセス方法は以下の通りです。バスは近くまで行かないので、レンタカーやタクシーが現実的ですね。

・お車でお越しの場合 山陰道斐川ICよりR9をJR出雲市駅方面、R184経由立久恵峡方面へ車で約30分ほど。駐車場は境内にあります。約20台駐車可能です。

・鉄道でお越しの場合 JR出雲市駅から一畑バスで約40分、出雲須佐下車。そこからタクシーで5分(徒歩の場合、約40分) JR江南駅からタクシーで約15分

境内横の駐車場

須佐神社は、日本神話の英雄神スサノオノミコトの御魂に触れることができる神聖な場所です。境内には、古くから伝わる七不思議や樹齢1300年の大杉など、見どころがたくさんあります。須佐神社では、恋愛や結婚に関するご利益が強いと言われていますが、私もそのパワーを感じました。周辺には、立久恵峡やスサノオ館など、自然や歴史を楽しめるスポットもあります。

神社名須佐神社
住所島根県出雲市佐田町須佐730
こんな願いのある人におすすめ  自分の夢や目標に向かって挑戦したい、縁結び、厄除け、子孫繁栄、 
恋愛、結婚
みか
みか

出雲市に来たら、ぜひ須佐神社に行ってみてくださいね。