軽井沢駅から車で15分ほどの碓氷峠の頂上にありますが、実は長野県と群馬県の県境にまたがっているという不思議な神社。ここのご神木には、なんとハートマークが? 何とも魅力的な、熊野皇大神社を紹介します。
県境にある熊野皇大神社
社殿は群馬県安中市と長野県軽井沢町にまたがっており、お社の中央が県境となっています。社殿に上る参道そして門も半分ずつ、お賽銭箱も別々になっていました。神社の名前は、長野県側が「熊野皇大神社」、群馬県側が「熊野神社」となっていました。宗教法人法が制定された際、都道府県ごとに宗教法人の登記が必要となったため、一つの神社でありながら2つの宗教法人が存在することになったそうです。なお長野県側は、神社庁により特別神社に指定されているそうです。どちらかというと長野県側の方が整備されているような印象をうけます。社務所謙お土産処?には、八咫烏のおみくじも売っています。
ご祭神は、伊邪那美命、日本武尊(ヤマトタケル)。ヤマトタケルが東征の帰路で碓氷峠に差し掛かった際、濃霧が生じて道に迷った。この時に一羽の八咫烏が梛の葉を咥えて道案内をし、無事に頂上に着いたことを感謝して熊野の神を勧請したのが熊野皇大神社の由来だとされるそうです。
県境にあるというだけで、テンションが上がりますよ! 何だかワクワクしてきます。何故でしょう?
お店も公園も県境に
神社だけではなく、その下にある食事処「しげの屋」さんも県境にまたがっています。住所はどうなっているのだろうと調べてみたら、長野県北佐久郡軽井沢町と群馬県安中市の2つの住所を持っているそうです。このしげの屋さんは創業300年あまり、江戸時代からの峠の名物が力餅だそうです。力餅は甘み(餡)、黄味(きなこ)、胡味(くるみ)、みそくるみ、おろし醤油、黒味(ごま)の6種類あります。無添加のため日持ちせず、宅配は不可とのこと。
少し離れた公園(見晴台)も県境にまたがっているのですが、こちらは大きな大きめの境界杭が並べられ、それが県境になっていました。昔からあるようですね。子供にとっては楽しい所なのではないでしょうか。「今、長野県、今度は群馬県」といったような叫び声が聞こえてきそうです。大人もかな?
ご神木も見逃さないで
長野県側の社務所の奥に、ご神木であるしなの木があります。ここは超パワースポットと言われているそうで、まず木の正面でご参拝、そして願い事を思いながら一回りすると、願いが叶うと伝えられているそう。願い事がなくても一回りすることで、“1年寿命が延びる”、“しわが1つなくなる”とも。やばい! 毎年行かなければ!
それと、このご神木のある位置にハート型の穴があります。ある場所からだけ見えますので、よ~く探してみてください。確か表示があったので、すぐ分かりますけどね。下の写真、わかるかな?
御朱印
長野県側の熊野皇大神社の御朱印です。何種類かありましたよ。
ここだけは押さえておこう
御朱印も別々にあります。種類も多いので迷ってしまうかも。かわいい八咫烏の中におみくじが入っている「八咫烏おみくじ」があります。1つ1つ顔が何となく違うので、これっ!てピンときた子を買うといいです。”飼う”かな? めちゃくちゃ可愛い。
見晴台からは、天気がいいと浅間山がよく見えます。広々としているので、子供とのんびり過ごすのがいいかもしれませんね。
時間があれば、軽井沢千住博美術館もお勧めです。千住博さんの作品を展示している美術館ですが、美術品だけではなくこの建物が素晴らしい。自然を活かした設計で、ガラスをふんだんに使いつつ、床はその土地の勾配をそのまま活かしているため、全体が緩やかな斜面になっています。建築が好きな方なら結構ハマるかも。詳しくは公式HPをご覧ください。残念ながら、内部の写真撮影は出来ません。
https://www.senju-museum.jp/special/
アクセス
バスもあるそうですが、車で行く方がいいです。ただし旧軽井沢銀座を通るルートしかなく、特に土日は車が通れないためその周辺の狭い道を通るしかありません。山を上っていくと神社周辺に駐車場があります。無料です。見晴台の方は駐車場というよりも、”車が停められるスペースがある”といったところでしょうか。
県境にある神社、それだけでテンションが上がりますね。軽井沢に行ったときは、少し足を延ばしてこの神社にも行ってみましょう。話題性は抜群ですね。
神社名 | 熊野皇大神社 |
住所 | 長野県北佐久郡軽井沢町峠町1 |
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軽井沢は何度行っても楽しい! 県境の神社もね